自殺サイトと事故物件の話
>「ネットがなければ知り合うことができず、起きなかった事件だ」
それって「アパートがなければ起きなかった事件だ」くらいに馬鹿馬鹿しい言説 https://t.co/8QmohkGUlz— こなたま(CV:渡辺久美子) (@MyoyoShinnyo) 2017年10月31日
この手の事件が起きたときにこういう論法がよくバズるんですけど、今回の事件に関して自殺サイトとネットが用意に被害者と被疑者を結びつけたのは疑いようもない事実であって、自殺サイトの摘発などやネットと社会の関係性とかは当然に言及されるべきものかと思います。
また「アパートがなければ起きなかった事件だ」を暴論の例として挙げていますが、現場の物件は今回の事件が起きる前から既に心理的瑕疵物件だったという話も聞きますし、近隣住民は異臭に気付いていたのに被害女性の一人の捜索願から捜査が始まるまでは発覚しなかったのを考えると、何らかの事情で管理の行き届いていない物件が犯罪の温床になりうることは想像に難くないわけで、貸主・管理会社・仲介業者等には決して他人事ではないテーマとなります。よって、馬鹿馬鹿しい言説と切り捨てるのもまた違うように思います。
ネットやエンターテインメント作品が槍玉に上がると庇いたくなる心情はわからんでもないのですが、こういう論を弄ぶような、批判のための批判はあまり好きではありませんね。
追記
引用まではしませんが、ネットが槍玉に上がったときに「包丁が」「自動車が」というご意見をよく見ますが、つまり銃刀法や道交法と同程度の法規制をお望みかという話。
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