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2017年9月15日 (金)

「色覚検査は差別」と主張して廃止させ、こじれさせたバカ議員はいたかという話

ほう、誰だろうなと思って……というか「大抵こういう『反差別と称して事態を悪化させた』みたいな物言いは眉唾なんだよな」と思って、関連しそうなニュースとかを検索してみると

小4での色覚検査、中止から10年 異常知らず進路選択、トラブルも - 産経ニュース

かつて、小学4年生を対象に学校で色覚検査が行われていた。しかし、「色覚検査をすることは差別につながる」などの声が挙がり、平成14年に学校保健法を改正、検査の施行義務がなくなった。任意で検査を行う場合は保護者の同意が必要とされ、15年度以降、ほとんどの学校で検査が実施されなくなった。

とありますね。センシティブな検査について学校で一律にやるということについての懸念は今の感覚でも充分わかりますし、実際差別に繋がる事例もあっただろうというのは想像に難くない気がします。

国会のアーカイブで「色覚」を検索すると4件

183 衆議院 予算委員会第四分科会 2号 平成25年4月15日

186 参議院 予算委員会   13号 平成26年3月14日

190 衆議院 予算委員会第四分科会 1号 平成28年2月25日

192 参議院 文教科学委員会   5号 平成28年11月22日

 

国会のアーカイブで「色弱」を検索すると2件。「色盲」でも下記2件が出ます。

186 参議院 予算委員会   13号 平成26年3月14日

192 参議院 文教科学委員会   5号 平成28年11月22日

 

で、これらの中から差別に関連したものを引用します。

192 - 参 - 文教科学委員会 - 5号 平成28年11月22日

民進党・新緑風会 神本美恵子議員

 この色覚検査というのは、日本では、一九一六年、大正五年、石原忍陸軍軍医が徴兵検査用に色覚検査表、今では石原表と言われますが、を考案して、これが一九二〇年から学校の身体検査でやるようになったのが始まりだというふうに聞いております。それからですから、八十年以上やっていたわけです。

 これが、日常生活で特に支障のない人まで異常の烙印を押され、プライバシーの確保も不十分な中で、色盲とか色弱というような言葉で、色が見えないのではないかというような臆測や差別、偏見が続いていたということがありまして、まず、そこで文科大臣に改めて、これはおさらいになるかもしれませんけれども、この色覚検査が、二〇〇二年の学校保健法施行規則改正によって二〇〇三年より学校健診の項目から削除されました。これは大変画期的なことだと当事者の方たちも喜んでおられたわけですけれども、その削除の理由、背景はどのようなものであったのか、御説明をお願いしたいと思います。

 
松野博一 文部科学大臣

平成十三年七月十六日付けの「労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行について」の通知において、色覚異常についての知見の蓄積により、色覚検査において異常と判別される者であっても、大半は支障なく業務を行うことが可能であること、色覚検査において異常と判別される者について、業務に支障がないにもかかわらず、事業者において採用を制限する事例も見られることなどの理由から、雇入れ時健康診断の際の色覚検査を廃止をしました。

 これらの背景を踏まえ、文部科学省としても検討を行い、色覚異常についての知見の蓄積により、色覚検査において異常と判別される者であっても、大半は支障なく学校生活を送ることが可能であること、文部科学省として手引を作成し、色覚異常を有する児童生徒への配慮を指導してきたことなどの理由から、学校保健法施行規則を改正し、平成十五年度からは学校における定期健康診断の必須項目から削除し、希望者に対して個別に実施することとしております。

 

186 - 参 - 予算委員会 - 13号 平成26年03月14日

自由民主党 有村治子議員

就職差別などのことがあって撤廃をされて、必須ではなくなりました。しかし、そういう検査を受けなかった子供たちが今、自分が色弱であるということに気付かぬまま成長して、就職時に初めて自分が色弱であることに気付き、希望した職種、例えばパイロットや警察官、運転士ということを断念しなきゃいけないという事例も報告されています。

 そういう意味では、本人の希望、保護者の希望に基づいてプライバシーを確保した上で検査環境を整えて、子供のうちにその色弱かどうかの検査をする機会をしっかりとつくることも道ではないかと思いますが、学校の健康診断、色弱検査のあるべき姿はいかなるものでしょうか、文部科学省にお伺いします。

この辺から推察するに、当時はまだ「本人の希望、保護者の希望に基づいてプライバシーを確保した上で検査環境を整えて」という発想がなく、概ね支障がないので差別解消のためにも削除した……しかし今現在になって問題点も出てきているという感じですよね。

183 - 衆 - 予算委員会第四分科会 - 2号 平成25年04月15日

民主党 笠浩史議員

この検査の全面廃止に当たっては、各方面からのさまざまな議論があり、また、当時、パブリックコメント等々もいろいろと寄せていただいた中での決定だったということでございますけれども、まず、この検査の全面廃止に至った理由について御説明をいただきたいと思います。

私もパブリックコメント万能とは思いませんけど、かねてから色覚による差別が横行しているのは周知のところで、いろいろ意見の集約された中での廃止だったみたいですね。検査の必要な人が漏れてしまったのは失敗だったと思いますけども、少なくとも「昔どこかのバカ議員が「色覚検査は差別」と主張して廃止させ」というのは違うように思います。

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