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2015年5月13日 (水)

☆ 村上健司/水木しげる 『改訂・携帯版 日本妖怪大事典』(角川文庫)2015/04/25

改訂・携帯版 日本妖怪大事典 (角川文庫) 改訂・携帯版 日本妖怪大事典 (角川文庫)
村上 健司

KADOKAWA/角川書店  2015-04-25
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日本全国の妖怪・怪異・神々・怨霊などを五十音順に並べて解説。各地方で異なる、同じ妖怪のいろいろな呼び名も網羅。一覧を見てみればやはり山川(河)海とつくものが多いですね。あと、ダイダラボッチの異名が多いのは各地の土地の成り立ちについて関心が高かったことの現れかと思います。近代に入ってからのものも収録されており、明治以降に生まれた「偽汽車」や、広島のローカルUMA「ヒバゴン」も。ただ、学校の怪談系の近代妖怪やさらに新世代のリモコン隠しやちん毛散らしのようなものは登場していません。個別名のついた鬼や天狗・狸も多め。怨霊系だと定番の平家の落武者はあるのに、平将門や菅原道真がなかったりするのはどういう基準かわからないのですが、どちらかといえば民間伝承寄りの資料ということでしょうか。

収録されてる中で印象に残ったのはやはり地元広島の「猿猴(河童の異称)」やヒバゴンですね。猿猴は異称なのに独立して項が設けられて解説も。地名にもなるくらいの存在ですしね。福山の水野勝成公にまつわる五霊鬼はどうやらマイナーすぎた模様。

それから「偽汽車」の項の「偽汽車に化けた狐狸鼬の類が本物に轢かれて死んだと伝わる」というあたりは、近代と自然の化身である妖怪とのせめぎあいが見られて興味深いですね。和物ファンタジーを楽しむ、あるいは創作する際の字引きとしてぜひお手元に。水木しげる先生のイラストも楽しめます。

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