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2014年10月26日 (日)

☆ 【成年コミック】 江戸屋ぽち 『ブルージェンダー 歪んだ愛欲の日々』(XOコミック百合シリーズ) 

試験の結果待ちしてて、結果が出ないと仕事の準備もできないとかいうの、本来的な意味のNEETって感じがしますね。

ブルージェンダー 歪んだ愛欲の日々 (XOコミック百合シリーズ) ブルージェンダー 歪んだ愛欲の日々 (XOコミック百合シリーズ)
江戸屋ぽち

オークス  2014-04-25
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コアマガジンの『漫画ばんがいち』でおなじみの作家さんですが、本作はオークスの『彩百合(OKS COMIX 百合シリーズ)』に掲載された作品が収録されています。初出記載がないのですが『彩百合』が2012年末あたりの創刊なので、時期的には2013年前後の作品が主になるかと思います。

追記:いろいろ検索してみたところVol.2から本作の連載が始まっているということなので概ね2013年以降のもの、ということでよさそうです

 

「ブルージェンダー 第一話」 女子校に通うハルは、校内の文芸誌で女の子同士の恋愛の小説を連載し人気を博しています。長身で中性的な風貌もあって女子から交際を申し込まれることもしばしば。そんなハルの文才を見込んでラブレターの代筆を頼む親友のあどり。病的な恋愛依存のあどりはハルの部屋を訪れ、ハルはいつものようにあどりの体を慰めます。あくまで発作の対処だと冷めていたハルですが、ラブレターに紛れた自作小説がきっかけであどりの恋愛がうまく行きそうになったことから、自分の苛つきの原因があどりへの恋心だったことを悟ります。

「ブルージェンダー 第二話」 学内の新聞部員・尾竹紅緒から取材を受け、創作活動やあどりとの関係についてインタビューを受け、無難な応えでやりすごすハル。あどりからは男子との交際についての不安を打ち明けられ「親友」として対応しますが、衝動的にあどりを引き留め、行為に及びます。あどりを心配する風を装うハルでしたが、その行為が自分の欲望から来るものであり、依存していたのも自分であることに気づき懊悩します。一方、その様子を窺うあどりは黒い笑みを浮かべ……

「ブルージェンダー 第三話」 あどりへの気持ちを自覚したハル。創作活動も手につかず、眠るのもままなりません。見かねたあどりは、肌と肌を合わせる「おまじない」で寝かしつけます。薄れゆく意識の中「私以外の人にしないで…」と独占欲を吐露するハルの様子にほくそ笑むあどり。ようやく眠りに落ちたハルの部屋を訪れた紅緒は肌のあらわになったハルに欲情。ハルの体をも使って自慰に耽ります。目を覚ましたハルは、女の子に恋をし欲情する気持ちに共感し、紅緒を慰めます。

「ブルージェンダー 第四話」 体だけでもと交際を申し込む紅緒ですが、ハルはきっぱりそれを断ります。振られたものの諦めきれない紅緒はあどりに身を引くよう直談判。ハルが自分を抱いたことを明かしてまで揺さぶります。ところがあどりはそれを一蹴。むしろあどり以外を抱くことで、どれだけあどりを愛しているかを思い知るべきだと。底知れぬ狂気に怯える紅緒。友人の助け舟を得て紅緒が去った後、あとりは姉との淫らな思い出に浸り、何らかの決意を深めていきます。

「ブルージェンダー 第五話」 居ても立ってもいられなくなり、あどりの部屋を初めて訪ねるハル。自分の小説をモチーフにした絵を描いていたのを知るなど、あどりの新たな一面にドキドキ。ハルがいるにも関わらず寝入ったあどりに、自分の気持をつい漏らします。すると寝た振りをしていたあどりは、ハルが自分の部屋に来るのを、自分のことを好きになるのを待っていたことをつげます。拘束されるハル。あどりは全身でハルへの愛を証明すると言いだして……

「ブルージェンダー 第六話」 ハルを拘束したまま、二人の思い出に耽りつつ自慰をするあどり。許しを請うハルに、あどりは自分から求めるばかりな関係の悲しさをぶちまけます。あどりの吐露に、ようやく愛の告白で応えるハル。二人は今までにないほど激しく愛し合います。そして事後、あどりは真の目的に向かって動き始めます。

「ブルージェンダー 第七話」 あどりが学校に通うより前のお話。幼少のあどりを連れて虐待のひどい実家から飛び出した姉の伊織は、二人で暮らしていくためやむなく売春をすることに。かつて母にさせられた芸能界での「接待」と同じことをせざるを得ないことに苦しむ伊織。その心を癒やすのは例の「おまじない」。何も知らないあどりに、結局同じようなことをさせている事に葛藤を抱える伊織。そんな中、二人の暮らすアパートを母が探し当てます。もう後のないことを感じた伊織は母を殺して自殺。目の前で愛する姉の自殺を見てしまったあどりは愛と死を不可分のものと考えるように。そして今、あどりは愛を手に入れた瞬間をもって、死によって確固たるものとすべく自殺を図ったのでした。あどりの運び込まれた病院で過去の姉妹について教えてくれた、あどりの後見人・神近。苦渋の思いで「あなたが愛せば愛するほど―……あの子は自分を殺したくなる」と告げる神近。果たして二人の愛の行方は。

「ブルージェンダー Be mine.」 神近と伊織の出会いと別れまでのサイドストーリー。「ウリ」をしている伊織が気になった名家の令嬢・神近。伊織を買って話だけ聞いているうちに放っておけなくなります。それから何かにと伊織を助ける神近ですが、自分からは何も返せない伊織はそれを心苦しく思い、また援交をし始めます。負い目を感じないようにと、再度伊織を買う神近。前と違って今度は伊織を抱き、自分の気持が何かはわからないものの、伊織を守るのだという気持ちを新たにします。しかしながら、神近の想いは届かず伊織は自殺。生前伊織が神近に宛てた手紙が届いて、ようやくその気持ちが何かを知ることになります。

「あとがき」 作者コメントと、四話の制作秘話。

「奥付」 目次にわざわざ表示してありますが、普通の奥付です。先生へのお便りを募集しているそうなので百合好きの紳士淑女の皆様はこぞって感動した旨送りましょう。

 

中の絵は表紙と同じです。既刊ではコアマガジンから男女の恋愛ものを出されている作家さん。その中には百合の描き下ろしや、百合要素もある収録作もあったりしたのですが、本作は一冊まるごと百合。繊細な筆致で美しく儚い世界が描かれています。中性的で余裕ぶっていながら手玉に取られるハルと、可憐で無垢なかわいらしい女の子に見えて激情の持ち主であるあどり。帯には「クレイジー・サイコ・レズ」とありますが(わかりやすいのですけど……)むしろ「狂おしい」のほうがふさわしいように思います。ほどよい大きさでぽよんとしたおっぱいを筆頭に柔らかで触り心地のよさそうな肢体が絡み合うセックス(でいいんでしょうか?)シーンは、男女なら定番の断面・発射シーンなどはないものの、これなら互いに相手に淫していくのも無理からぬところだろうという説得力を十二分に感じるものです。ストーリー的にはさらに続きがあるとのことで続刊が楽しみです。完結した時には成年コミック百合ジャンルの金字塔になりうる作品だろう、そういう確信に近い予感のする作品です。百合はあんまり読まないという人にも読んでほしい。超おすすめです。

追記:本筋とかエロ部分ばかりで入れるところがなかったので別記。各話(ない時もあるのですが)最初に描かれている水棲生物とかちょこちょこ出てくる草花とかも美しいのでそのへんも。扉絵から巻頭カラーへの部分はその典型例。

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