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2011年10月11日 (火)

☆ 【成年コミック】 佐伯 『よわよわ』(ホットミルクコミックス)

あー、今月一日だけ何も書いてない日が。いやまあ大したことではないのですが。

よわよわ (ホットミルクコミックス) よわよわ (ホットミルクコミックス)
佐伯

コアマガジン  2011-09-10
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著者の初単行本。2009年のデビュー作「よわみみ」以降、コアマガジン社の『漫画ばんがいち』に掲載された2011年、つい最近の作品までが収録されています。

 

「よわみみ」 弱気になると「よわみみ」と呼ぶ猫耳が生えるうらら。幼少時からそれを撫でて治してきた小弥太。幼馴染な二人ですが、うららは憧れの家庭教師の先生にアタック中で幼馴染離れしたい様子。ところが、先生に振られたうららに過去最大級の「よわみみ」が。戻りたくないといううららに小弥太がとった行動は……強がりで泣き虫な黒髪猫耳っ娘とかもう!もう!

「ミュート」 事あるごとに喧嘩するハナエと武田。雪玉をぶつけ合ったせいで風邪をひいてしまったハナエを見舞った武田は、喉が涸れて声を出せない彼女の意外なしおらしさにドキドキ。進学で離れるかもしれないことについて問いただすハナエに思わず本当の気持をこぼしてしまった武田。それを聞いたハナエは搾り出すような声で想いを伝えます。素直じゃない女の子の素直な一面がかわいらしい。

「春ですね」 鬼の風紀委員・紫(ゆかり)さんの秘密は隣町のエロ本屋に週一で通っては妄想を逞しくしていること。そんなエロ本屋通いの帰り道に出くわした変質者は、告白して振られたばかりの相手で生徒指導の徳山先生。翌日先生に呼び出された紫さんは、脅されるかもとドキドキしつつ指導室へ。ところが己の行動を恥じた先生から告発してくれと頼まれてしまい拍子抜け。ここぞとばかりに性癖を晒し、想いを遂げます。イメージを崩せないがゆえに高まった緊張感が春の暖かさとともに緩まっていくハートウォーミング(?)なお話。

「キズキズナ」 昔の事故の傷跡について周囲も自分自身も見て見ぬふりをしてきたカナ。恋人の孝史は付き合い始めてからそれを知らされますが、傷跡すら肯定的に受け止めカナの心の傷を癒していきます。エロシーンの方は、事故のせいであまり使う機会のなかった体操服&ブルマーで。

「猫背な彼女」 冒頭部カラー。要くんはクラスメイトの猫背な鈴原さんが実は巨乳であると知ってしまいます。口止めの代わりにサボりがちな授業のノートを貸してもらった要くんは、それをきっかけに少しずつ彼女と打ち解けていきます。ある日、巨乳を隠すために圧迫しすぎて倒れた涼原さんを保健室に連れていった要くんは、猫背の理由を聞かされます。要くんの言葉で、涼原さんはようやくコンプレックスだった胸の大きさを肯定できるように。冒頭のカラー部分が前戯に当てられています。こぼれんばかりのおっぱいがド迫力。

「アシンメトリー前編」 偏食で少食なタルホ。そんなタルホを見かねた同じゼミで院生の駒沢先輩は彼女に手料理をふるまうことに。お礼に先輩の性欲を満たすことくらいしかできないというタルホの申し出に乗り、食欲と性欲を交換する共生関係を築く二人。ところが、先輩が「自分の食事で少しふっくらしたタルホ」を意識し始めたことから変化が起こり……淡々としたタルホの性格と、偏食からくる薄い身体、意識の変化からくる先輩の高ぶりなど無口っ娘好きにはグッとくるシチュエーションが揃っています。

「アシンメトリー後編」 他の男子学生と食事に行くタルホを見かけた先輩。二人の共生関係の破綻を感じ取った先輩はタルホとの最後の食事としてごちそうをふるまいます。ところが家庭の痛ましい記憶から、タルホにとって「ごちそう=関わりたくないサイン」であると明かされ「駒沢さんのごはんはすきでした」という言葉を聞いた先輩は「共生関係」を終わらせることを決意します。ギブアンドテイクなしでごはん作って、一緒に食べて、セックスして……って、それもう夫婦じゃないか!床ゴロゴロ!穴が開く!

「純デレちゃんと彼氏君」 天然かつ悪意のないストレートなものいいで「純デレ」の異名を持つ直ちゃん。彼氏の和至くんはストレートゆえに色気のない部分もある彼女の、ストレートゆえに伝わる想いを受け止めようとします。想いを言葉にする大切さを教えてくれるお話です。

「サヨナラプール」 ばんがいち9月号に載ったばかりの新作。水泳部補欠の高槻は掃除中にやってきた転校予定の葉月に、思い出として自分の水着を貰ってくれるよう頼まれます。水着よりも中身を、と冗談めかした高槻の言葉をOKしプールサイドで最後の思い出作り。水泳で鍛えられたしなやかな身体に、日に焼けた肌、ところどころ切り取られた水着というフェチ心をくすぐるシチュエーション。青春の甘酸っぱさを感じるお話です。

「ジャストフィットラバー」 部屋に突然現れたパンツ一丁のアホの子。部屋の主の「勝負パンツ」と名乗る女の子は過去数々の成功例を挙げ、唯一不首尾に終わった告白を成功させるため、ご主人に男としての自信を付けさせると言い出します。元がパンツだけに吸水性やらフィット感やら夢精やらパンツにまつわるネタをあれこれはさみつつ、履いているトランクスの前の穴を開けての挿入。いかにもフェミニンな女の子がトランクスというミスマッチがエロくていいですな。

ゲストページはカタセミナミ先生の直ちゃん。おまけページは猫耳タルホの4コマと、単行本タイトルが決まるまでの4コマ、作者コメント。奥付には直ちゃんイラスト、カバー下には各話解説。

 

中の絵は表紙のイメージ通り。表紙買いで間違いないです。2006年の作品までありますが、絵は安定しています。ひんぬーさんから溢れんばかりのきょぬーさんまで取り揃え、守備範囲の広い作家さん。ストーリー展開は、パンツの精から天然・秘密持ち・心に傷がある・ツンデレなどなどバラエティに富みつつも、ばんがいちの作家さんらしく紆余曲折ありつつ最終的にはハッピーエンドになる床ゴロゴロ感強めの作風。ただの床ゴロゴロだけではなく(それはそれで大好物ですが……)、タイトルの所以にもなっている弱さ・コンプレックスの払拭やら秘密の共有による開放感やら関係の変化やらの成長も描かれている点もキャラの魅力を引き出しています。個人的にはタイプの違うクールっ娘が楽しめた「アシンメトリー」「純デレ」、猫耳が反則級にかわいい「よわみみ」、おっぱいが眼福の「猫背な彼女」が特にお気に入りです。おすすめ。

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