いい商売ですね
設問が馬鹿過ぎる。死んだ人間の蘇生と輪廻転生を区別しないとダメだろ。脳死と心肺停止とか。
それと、
▽ゲームを毎日3時間以上する小学校低学年児童は「死んでも生き返る」と答える割合が多い
についてはゲームを毎日3時間以上する子供の家庭環境を考えてみてはどうか。灰皿のある家庭で肺がん罹患率が高くなるのは灰皿が原因といえますかね。
追記(の方が長くなりそうなんですが…)
最初のは記事をざっと読んでの書いたんですが、他にも突っ込みどころが一杯。(引用部は太字)
「子どもたちに伝える命の学び」」(「考える会」編、東京書籍)にまとめ、9月に出版した。
『子ども』と混ぜ書きをするような人は日本語か頭のどちらかがおかしい。
最初の聞き取り調査で「あなたは自分がいつか死ぬと思いますか」と質問したところ、4歳で半数以上が「死なない」と回答するが、7歳になると9割が「死ぬ」と答えるようになった。「命の有限性の認識は7歳で深まり、9歳で確立する」というのが調査の結論だ。
4歳児に、人称代名詞が二つ出る文章が理解できますかね?低年齢層の回答は『生命の有限性の認識』なのか『文意の認識』なのかが不明。
一方で「死んでも生き返ると思うか」と質問した04年のアンケートでは、小学5、6年生から「死んでも生き返る」という答えが目立ち始め、中学生では「生き返る」「たぶん生き返る」と答えた子どもが計2割に及んだ。
上にも書いたように、心配停止から救命措置で蘇生したのと、完全に死亡したあと超自然的な力で蘇るのと、輪廻転生の宗教観の、どの意図で答えたかが区別されてない。前も『古池や○飛び込む水の音』で、蛙と回答した中で『かわず』と『かえる』を分けてないバカ調査がありましたけど、そんな杜撰なのでいいんですかね。年齢が上がるほど『死んでも生き返る』という回答が多いのは、『心肺停止から蘇生=生き返り』と考える人と、宗教感的な生き返りの概念を知った人の増加だけのような気がします。でなければ、中学生のほうが数値が増えるのが解せません。
「生まれ変わり」などの宗教的イメージも重なり、生と死の境界をあいまいに考える傾向があるようだ。
と記事にもあるんですが、そう書くなら『科学的な死後』と『宗教的な死後は』設問で分けてないとおかしいだろ。
同様に、▽ゲームを毎日3時間以上する小学校低学年児童は「死んでも生き返る」と答える割合が多い▽学年が上がるにつれ、死にたいと思ったことのある比率が増加する--ことなども判明した。これらの結果から、葬儀などへの参列や死について家族で話し合うことの大切さを指摘している。
上にも書いたんですが前後も含めてもう一度。ゲーム関係ないよ!!死生観について家族で話し合う時間と機会をどれだけつくるかという家庭環境の問題。確かこれも以前『ゲームの時間が短い子どものほうが成績がいい』というバカアンケートを取り上げた気がしますよ。あとね、学年が上がるほど死にたいと思ったことのある比率が増加するって調べなくても自明だと思うんですよ。よほど社会情勢が大きく変わって世代間の意識差が大きいとかならともかく。人生短い人は死のうと思うことにまだ直面してないだけだろうに。
同書は、学力やしつけをテーマにしたシリーズ本の1冊として出版された。
間違いなくコレを鵜呑みにする人は学力が足りないと思います。あと、こういう話題の時さも知った風に『カブトムシが死んだとき「どこに電池入れるの」』の話を出すのはやめてくださいお願いします。もうおなか一杯です。
と散々書いたわけですが、元の本を読んでみる必要あり。どうか壁投げ本ではありませんように。
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