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2006年9月15日 (金)

こどものじかん

 子ども(嫌な書き方ですね)を殊更危険視するよりも、その背景にあるものを考えた方がいいと思いますよ。安易にゲーム脳に原因を求めてると『大人は分かってくれない』としか子供は感じないですから。

(以下、長いわりに面白くないので興味のある方だけどうぞ)

公立小学生の校内暴力、過去最多に 対教師30%超増

 記事についてはリンク先を参照していただくとして、取り上げたいのは各都道府県における校内暴力の発生件数と、その増減。フォントの関係で見苦しいかもしれない点はご容赦ください。

【公立の小学生の学校内外の暴力件数】

    04年度 05年度  増減

北海道   7    7     0
青森    14   11   ▼3
岩手     1   11    10
宮城    18   19     1
秋田     7    5   ▼2
山形     0    0     0
福島     0    0      0
茨城    42   35   ▼7
栃木   122   48   ▼74
群馬     2    8      6
埼玉   127  113  ▼14
千葉    59   54    ▼5
東京    43   65     22
神奈川 318  501   183
新潟    17   14    ▼3
富山     5    5      0
石川     4   10      6
福井     2    0    ▼2
山梨    19    4   ▼15
長野     2    2      0
岐阜    30   66     36
静岡    81   61   ▼20
愛知    21   70     49
三重    58   54    ▼4
滋賀    32   35      3
京都    88   57  ▼31
大阪   320  293  ▼27
兵庫   173  131  ▼42
奈良    70   74      4
和歌山   8    7    ▼1
鳥取    13    4   ▼9
島根    47   41    ▼6
岡山    43   56     13
広島    86  110     24
山口    38   24  ▼14
徳島     2    1    ▼1
香川     8   26     18
愛媛    19    7   ▼12
高知    28   22    ▼6
福岡    31   41     10
佐賀     4    3    ▼1
長崎     5    5      0
熊本     2    1    ▼1
大分     7    5    ▼2
宮崎     0    1      1
鹿児島   0    0      0
沖縄    77   69    ▼8
 計   2100 2176    76(▼はマイナス)

 いくらなんでもゼロは信憑性に欠ける数字なので、各県によって同じ問題行動でもカウントしたりしなかったりという微妙な差はあるかもしれません。ですが、それを考えても神奈川の数字は異常。数もそうだし、増加率も。人口比も考えたら発生率では神奈川以上のところもあるかもしれませんが、他の関東の都県はもともとの発生数が少ないか、前年比減になっています。しかも、この調査の時期は神奈川県知事の松沢成文氏が就任後にゲーム規制をした時期とほぼ重なります。全く効果が出てないですねぇ。それとも規制の成果でこの結果が出たとでも言いますか。このデータと神奈川県政を見ていると、大人の子供への無理解が子供を追い詰めた結果、暴力事件が起きているのではないかと感じるのです。

 ラグビー脳のステキ県知事のブログ内のゲーム規制に関する記事。カテゴリー『教育・青少年』で関連の記事が出ますが、ゲーム脳とかコミュニケーション英語とか言う前に、科学的かつ論理的思考と、日本語でのコミュニケーションをどうにかしてくださいな。

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