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2006年7月20日 (木)

慣れないことをやってみる

たまにはちょっといい話を。

ヒロシマ被爆生き証人の市内電車、ついに現役引退

原爆の廃虚から立ち上がった広島市内を約60年間走り続けた広島電鉄(本社・広島市)の「被爆電車」が19日未明、同市中区の車庫から大型トレーラーに載せられ、市交通科学館(同市安佐南区)に移送された。公開は21日から。

 全長約12メートル、ベージュと緑のツートンカラーのレトロな車両。市内を走行中に被爆、大破したが修理され、多くの通勤客らに利用された。しかし、高速化の波に押され、6月25日のダイヤ改正で“引退”した。

 社員は「お疲れさま」と手を振って見送り、藤元秀樹・電車技術グループマネジャーは「第二の人生でも原爆の生き証人として被爆地・ヒロシマを伝えてほしい」。

(読売新聞) - 7月20日0時38分更新

 原爆ドームは世界遺産として登録されてますが『負の遺産』であって、広島復興の象徴ということであればこちらの電車ということになるのかもしれません。前の日記にも少し書いたように、広島電鉄では他所で廃用になった車両を引き取って使用しており、さながら路面電車の博物館といったところ。ただ、大幅に改造して使うこともあって資料的価値よりは、『安く使えるならそっちのほうがいい』という実利が優先されているようです。この車両についても経済的観点から使い続けていた面もあるのでしょうが、広島電鉄がこの車両を大事に使い続けるにいたった思い入れが伝わってくるエピソードです。

 当該車両がどの路線を走っていたかまでは分からないのですが、野球のシーズンオフにGIの馬券を買いに行くため路面電車に乗った日々を思い出すと、徳島を一刻も早く出たくてたまらなくなります。

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